朝食は麦飯、しそ春雨、海苔の佃煮、キャベツとワカメの味噌汁。今日も良い天気だ。娑婆にいた頃は趣味でサーフィンをやっていたので、こう天気の良い日は、絶好の海日和だなぁともどかしくなる。願い事と食料品の購入が回ってくるも今日はどちらもパス。月、木恒例のゴミ上げがあり、ゴミを分別して捨てる。読み終えた週刊誌や雑誌も一緒に廃棄。読む物がないので、一度読み終えた重松 清の「とんび」を読む。が、すぐに運動。今日も快晴の中、30分間体をほぐしながらお喋り。居室に戻るとお湯の配当は終わっていた。コーヒーは午後までお預け。「とんび」の続きを涙をボロボロこぼしながら一気読みし、読了。周りに気を使わず泣けるのは独居の特権だ。昭和の不器用な父親の物語。二度目でも最高でした。
昼食は麦飯、厚切りハムカツ、デミソース、ほうれん草と油揚げの和え物、コーンスープ。今日の日刊スポーツ。昨年まで巨人の投手コーチを務めた小谷 正勝さんという方のコラムを読んだ。昨年、がんを患い、現在闘病中だそうだ。『病気を知った時、がんを逆らえないものと理解し、腹はくくれているつもりだった。しかし実際は不安や恐怖が湧いてきて、「絶対に死にたくない」「生きたい」という気持ちが湧き上がってきた。きれい事ではなく、それが人間の本能だと思う。』という文章を読んだ時、ふとアイルランドの作家、オスカー・ワイルドの「生きるとはこの世で一番稀な事だ。ほとんどの人はただ存在しているだけなのだから。」という言葉を思い出した。生きたい!と強く想う人が居る中で、ちゃんと“生きて”いる人はどれ程いるのだろうか。コラムの最後に「負ける訳にはいかない。私はがんと闘って絶対に負けない。生きてるだけで丸儲け。死ぬ事以外かすり傷。」と病床で強い想いを綴っていた。いつの間にか緩んでいた気持ちがギュッと引き締まった。一生に一度のこの人生。この先にどんな事が起きようと、僕は命燃やして“生きて”いきたい。元巨人軍の投手コーチに背中を押してもらった気がした。
夕食は麦飯、おから、エビと玉ネギのペペロンチーノ、鳥の親子スープ(キムチ、納豆)。明日で1月も終わりか。明日は昔の職場の友人2人が、面会に来てくれると言っていたので楽しみだ。