リアル獄中記「ムショ活」

受刑者ブロガーJ。1993年生まれ、26歳。2019年2月に詐欺容疑で逮捕され、上野警察署から東京拘置所に移送された後、2020年2月に懲役の実刑判決を受け、現在福井刑務所に服役中。厳しい発信制限の中、娑婆に居る協力者の手を借り、獄中記ブログ「ムショ活」を毎日更新。

2/9(日曜)

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休日は起床時間が30分遅いのでチャイムが鳴る前に目が覚めてしまう。

朝食は麦飯、うめふりかけ、たくあん、玉ネギとなめこの味噌汁。食料品(納豆、チョコチップクッキー)と書籍「プレイボーイ」「サーフィンライフ」「反日種族主義」(李 栄薫)を購入。サーフィンライフは二ヶ月に一度の出版なので、ようやく購入できた。お湯の配当でスティックコーヒーを飲みながら配られたスポニチを読む。室内ストレッチ。今日はかなり冷え込むのでストレッチで体を温めながらほぐす。ラジオのボリュームを下げて百田尚樹の「偽善者たちへ」の続きを読む。

昼食は麦飯、豚キムチ炒め、のりの佃煮、鰹出汁の豆腐となめこ汁、カスタード今川焼風。ラジオののど自慢を聴いてクリスペプラーDJの「ホットワンハンドレッド」。午後の室内体操は体幹レーニング。垂直な動きはこなせるけど、平行な動きがブレブレ。15分間みっちりやった後は汗がジワジワ滲んでくるのでTシャツを着替える。極限まで痩せたからか、汗はかくのに汗の粒が出なくなった。

夕食は麦飯、たけのこおひたし、鶏肉と里芋の煮物、エビとほうれん草のスープ。本を読み進め百田尚樹の「偽善者たちへ」を読了。自身のメルマガの文章を加筆、修正した本なのでユーモア交じりで楽しく読めた。その反面深刻に考えさせられる事も多く、百田尚樹自身の国の見方、愛国心が垣間見えた。そして日本の社会、政治に対してあまりにも無知である自分に危機感を感じた。今まで自分の目の届く範囲だけを見て、その中にある小さな利だけを求めて生きてきたけど、これから自分が生きていく日本の社会を知る事は、自分がより良く暮らす為に大前提な事だという想いにもなった。隣国、中国や韓国の本質、偏りだらけのマスコミメディア、人権派の矛盾だらけの言動など、著者百田尚樹の視点であり、これが100%正しいという訳ではないという事は理解している。悲しいのは、この本に対して自分が賛成も反対も意見ができないほどの頭しか持っていないことだ。竹島問題の時も尖閣諸島問題の時も、別に喧嘩になるくらいならあげちゃえば良いのに。くらいにしか思っていなかった。自分が生まれ育った日本のこと、自分が生きている今の社会の事は当たり前のように知っておくべきだ。いち日本国民になる為に。これから生きていく社会や政治の教養が身についた時、今頭の中にある世界はグンと広がるだろうし、その景色を見てみたい。