リアル獄中記「ムショ活」

受刑者ブロガーJ。1993年生まれ、26歳。2019年2月に詐欺容疑で逮捕され、上野警察署から東京拘置所に移送された後、2020年2月に懲役の実刑判決を受け、現在福井刑務所に服役中。厳しい発信制限の中、娑婆に居る協力者の手を借り、獄中記ブログ「ムショ活」を毎日更新。

2/20(木曜)

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連日言いたい放題だったので日記に戻ります。

朝食は麦飯、味のり、納豆、大根の味噌汁。ここ数日の間に友人と2人の後輩から差入れが!以前、りんごやみかんなどの食料を沢山入れてくれた後輩から「週刊実話」。そして面会にも来てくれた別の後輩から「フライデー」、エロ本×1。そして一昨日まで語りかけていた地元の友人から頼んでいた書籍「スノーデン独白」「ビリギャル」、エロ本×1。最後に自分で先週購入した「反日種族主義」も届き、読む物あり過ぎて当分の間は充実した日々が送れそうだ。昨日で14日間の控訴期間も終わり今日からはいつ受刑者となってもおかしくない。急に明日お迎えが来る可能性もあるのでドキドキだ。運動に出ていつ会えなくなるのか分からないので皆に挨拶を済ませる。なんだかんだ3ヶ月以上ほぼ毎日顔を合わせていた。どんな環境での出会いであれ別れはさみしいもんだな。特に色んな話を聞かせてくれて博識おじさんと会えなくなるのは惜別の思いだ。居室に戻り、トイレ、洗面台、本棚など普段あまり掃除しない場所をキレイにする。これでいつお迎え来てもOK。

昼食は麦飯、豚ロース、インゲンのツナ和え、ホウレン草スープ。スポニチ一面は白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江瑠璃子。彼女がまだ19歳だった事にビックリ。白血病を告知された時、「大泣きしたけど、“五輪” “金メダル”という言葉から解放されてホッとした。」と言っていた。好きで続けていた水泳がいつの間にか重荷になっていて、病気のショックよりもそこから解放された安心感の方が強いとは。さぞ辛かっただろう…。10代で世界を期待されていた彼女のプレッシャーは自分達には決して分からないものだと思う…。それでも今は次のパリ五輪を目指していると言った。なんて心の強い女性なのだろう。人が最も心を動かされる時、それは人が挑戦してる姿を見た時だと思う。厳しいプロスポーツの世界で病気と闘い、再び世界に向かっていく彼女の姿こそプロのアスリート像なのだと思う。

夕食は麦飯、カレー、茹で野菜、フレンチドレ、福神漬け。差入れてくれた後輩にお礼の手紙を書いて「反日種族主義」を読み始める。あ、兄弟にはここで言うけど差入れありがとう!また感想書くからなー!19:00〜21:00ラジオ「プライムタイム」。Mix Dj Timeはボブ・マーリーmix。レゲエの神様の平和な音楽を聴きながら今月号のサーフィンライフを読む。目には海、耳にはレゲエで最高のリラックスタイムとなった。寝る前にとても贅沢な時間を過ごせて気分良く就寝。今日はぐっすり寝れそうだ。