リアル獄中記「ムショ活」

受刑者ブロガーJ。1993年生まれ、26歳。2019年2月に詐欺容疑で逮捕され、上野警察署から東京拘置所に移送された後、2020年2月に懲役の実刑判決を受け、現在福井刑務所に服役中。厳しい発信制限の中、娑婆に居る協力者の手を借り、獄中記ブログ「ムショ活」を毎日更新。

2/22(土曜)

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休日DAY。今日も起床時間前に目が覚める。

朝食は麦飯、のり佃煮、インゲンとわかめの味噌汁。配られたスポニチを読む。元SMAP中居正広が独立!これだけ長い間エンターテイナーとして活躍してきた彼の新事務所名「のんびりな会」には願望そのものを感じる。もう充分すぎる程、社会に貢献してきたのだから、これからは“のんびり”やって欲しいと思う。そして東京マラソン。ウィルスの影響で参加できなくなったランナーに対して返金をしない事への理解を求める…って。記事には「スタッフと警備や仮設スタンドといった会場の設営に加え、交通規制の広報など既に準備に費用がかかっているほか、他のマラソン大会でも中止の場合、返金されないことが一般的」とある。東京都としてウィルス対策の資金に回したいとかならまだしも、もうすでに費用がかかっているからって。参加者関係ないし…。そもそも参加者が払っているのはマラソンの“参加料”なのに。しかも、他のマラソン大会でも返金しないっていうのはねぇ。自分達犯罪者でさえ、みんなやってるからやりました、なんて言わないのに。東京都がその説明はちょっとダメだと思うな。昨日の祝辞の件といい、この東京マラソンの件といい、日本はまだまだ成長しまくれるな。自分にも社会で活躍できる場所はある気がするぞ。自分の意思の正当性を主張する時に、別の例えを持ち出すのは良くない。と新たな気持ちを得た。

昼食はコッペパン、QBBチーズ、チョコレート、あさりのクリームシチュー、ぜんざい。「反日種族主義」をストレスに感じない程度に読み進め休憩で「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」略して「ビリギャル」を読む。なんて読み易く面白く感動できる本なのだろう。声に出して笑いながらページをめくったら涙がブワッと込み上げてくる程心がふるえたり。笑いあり涙ありであっという間に読了。この本は地元の友人に手紙でお願いして入れてもらった本。頼んだ理由は、映画化される程の実話ってどんな話なのだろうと気になったからなのだが読み終えて納得。これは映画化されるわ。登場人物全員に人の心を動かすパワーがある。“ビリギャル”が起こした奇跡を本を通して体験させてもらった。

夕食は麦飯、ピリ辛たくあん、野菜炒め、和風スープ。田中みな実藤田ニコルちぇるみこのラジオを聴く。ちぇるみこのラジオが面白い。女性ラップユニットなのだがどんな顔してるのだろう。30分のラジオは程良いテキトー感なので聞きやすい。超庶民的というか、芸能人ぽくない。地元の女の先輩が居酒屋でお喋りしているのを聞いてるような感覚だ。果たしてこのラジオはいつまで聴けるのだろうか。