リアル獄中記「ムショ活」

受刑者ブロガーJ。1993年生まれ、26歳。2019年2月に詐欺容疑で逮捕され、上野警察署から東京拘置所に移送された後、2020年2月に懲役の実刑判決を受け、現在福井刑務所に服役中。厳しい発信制限の中、娑婆に居る協力者の手を借り、獄中記ブログ「ムショ活」を毎日更新。

3/12(木曜)

f:id:j-realstory2019:20200321170455j:image

今日は第2木曜日。免業指導日なので作業はなしで課題を行う。課題が始まる前に願い事が回ってきた。今日はなんと日用品と郵券の購入日らしい。未決の時は毎週買えたけどここでは月1なのかな?まさかこのタイミングで買えるとは思わず、今週の頭の月曜にYさんに差入れお願いしちゃったんだよなー!外は忙しそうだし差入れ入れてもらえるかも分からないから、とりあえず買っておこう!って事で購入のマークシートをもらって色々記入。その後医務が回ってきたので昨日怒られた事を伝えると、ちゃんと処方した薬を出してくれる事に。良かったー!これで問題解決!そしていよいよ課題がスタート。

午前の課題は「生きる知思、生きる知識」についての感想文。歌手の欧陽菲菲へのインタビューを聞き、それについて感想を書くのだけれど毎度の事ながら速攻で書き終わった。昼食までの空いた時間は読書が許されているので(雑誌、漫画、新聞、エロ本はNG)積ん読をやっつける。そうしていると、なんとなんと、また新人通知が!いつも通り昼食前に入居してきた。そんなに害はなさそうなおじさんだったので安心。というかこれで5人になったって事は…自分の移送は来週確実じゃないか!一気に気持ちが軽くなった。昼食を食べ午後も課題。

前回と似たような内容で「命について」と「思考の偏りについて」だった。捕まってからこれまで、特に東京拘置所の独房に居た時はこんな事ばっか考えていたので、もはや書く事が足りないくらいだった。他の人達はかなり苦戦している様子だったなぁ。てか独居で毎日色んな発見をしまくっていた頃に戻りたい。ここ最近は明らかにインプットが減ってしまっている。そう言えば同部屋の本職の人がどんな事書いているのか凄く気になったので見せてもらったのだけど、自分とは全く目の付け所が違くて衝撃を受けた。自分が質問について考えを書いていたのに対し、なぜその事を考えるのか、この質問の意味はどこにあって、何を引き出すのが目的なのかと言った事がかなり鋭い言い回しで書いてあった。常に誰かと闘い、裏を取り合っている職業の人ならではの感想だと思う。そして友人からの手紙が届く。去年まで手紙でやり取りしていたんだけど、返信なくなったから娑婆で色々大変なのかと思ってこっちから出すのもやめてたんだけど…。まだ裁判が終わった事も知らず差入れなどの気を遣ってくれてるんだけど、もう懲役になっちゃったから返信出せないよー!兄弟!これを見てたらHiroにこのブログの事を教えてあげてー!刑務所で真面目に務めて発信制限増えるまで返信はお預けだ…。