リアル獄中記「ムショ活」

受刑者ブロガーJ。1993年生まれ、26歳。2019年2月に詐欺容疑で逮捕され、上野警察署から東京拘置所に移送された後、2020年2月に懲役の実刑判決を受け、現在福井刑務所に服役中。厳しい発信制限の中、娑婆に居る協力者の手を借り、獄中記ブログ「ムショ活」を毎日更新。

3/13(金曜)

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今日はまた作業日で水曜日ガッカリされてしまった紙折りに再挑戦!せかせか作業をしているとなんとなんと差入れが!Yさんに手紙でお願いしていた日用品が入ってきたー!昨日買っちゃったけど消耗品なので損はないし、中で買うのよりも差入れの物品の方が全てにおいてクオリティが高いので嬉しい。面会はできなかったけど、差入れ用紙に記入されてるYさんと友人の名前を見て、昨日ここまで来てくれたんだ!めっちゃ近くに居たんだ!って思ってテンション上がった。思えば1ヶ月前には会ってるはずなんだけど、もう随分長い事会えてない気がするよ。友人達のおかげで心があったまり良い気分のまま今日も作業頑張るぞ!前回の失敗を思い出し、工程の多い紙折りの作業を分担することに。ミスの多い65歳には1番簡単なパートを担当してもらい、同じくミスの多いプライド高い39歳には重要そうだけど簡単なパートをお願いし、新人さんは器用そうだったので難易度高めのパートで、残りを自分と本職の人でカバーするオペレーションでスタート。それでも何度かミスしてしまい、もう少し改良してパート変更したらほとんどミスなくこなせるようになったので、そのまま終業までひたすら紙折り。適材適所を考えて、どういうお願いの仕方をすれば気持ち良く、そして効率良く作業できるのかなーって考えてピタっとハマった時の爽快感はハンパない。もうめちゃくちゃ気持ち良かったぜ!ストレスに感じはじめてた人達も作業をスムーズにこなせた事で急に鬱陶しさがなくなった。差入れがあって良い気分になれた事で1日がとてもハッピーに過ごせたよ。友人達に感謝です!ありがとう!作業終了し今週の仕事も今日で終わり。

夕食を食べ余暇時間に読売新聞を読む。日本人を誇りに思うニュースがあった。トルコのイスタンブールの通りに旧日本軍、津村諭吉中佐の名前が冠されていた。100年前、第一次大戦でシベリアに抑留されていたトルコ兵1020人をロシアからトルコに送還中、エーゲ海でトルコの敵ギリシャの船に拿捕されてしまう。そんな状況でもギリシャからのトルコ兵引き渡し要求を拒否しトルコまで連れて帰った男が、旧日本軍中佐の津村諭吉だ。100年も前、1人の日本人のとった行動が100年後の今、日本とトルコの友好の象徴になっている。自分の命が危険にさらされようと、自分の信念を貫き任務を果たした男の姿こそ、日本人の、人類のあるべき姿だ。そんな勇敢な日本人が居たと思ったら、必要のないグーグルアナリティクスの広告機能をONにしていて国民のデータをグーグルにだだ漏れさせていた12もの日本の行政機関があった。それについて「無料なので追加したがなぜ属性が分かるのかは深く考えなかった」や「業者に勧められたから入った」と各機関は必要性も理解しないまま行動していんだと。今後どっち側の人間になるかは明確だよなぁ。人が生きる意味って、誰かの役に立つことだと思う。