リアル獄中記「ムショ活」

受刑者ブロガーJ。1993年生まれ、26歳。2019年2月に詐欺容疑で逮捕され、上野警察署から東京拘置所に移送された後、2020年2月に懲役の実刑判決を受け、現在福井刑務所に服役中。厳しい発信制限の中、娑婆に居る協力者の手を借り、獄中記ブログ「ムショ活」を毎日更新。

5/31(日曜)「今月を振り返る」

今日で5月も終わり。

 

1ヶ月なんかあっという間に終わってしまう。

 

今月、洗濯工場の作業ではミシンやアイロンなど、新しい作業に触れスキルアップができた。

 

見城徹の「読書という荒野」を読んで人生観を見直す事もできた。

 

刑務所生活にも慣れ、少し心に余裕が出来た事で、自己を見つめながら過ごせた1ヶ月だったと思う。

 

嫌になる事やムカツク事もあったけど、女友達からの手紙で笑顔になり、友人を思い出してはスイッチが入った。

 

こんな所に居たって自分は周りの人達に生かされていて、エネルギーが枯渇することなどこれっぽっちも無い。

 

与えて貰ったエネルギーを次の誰かに与える為に、この閉鎖空間で闘い、鬱屈し、負の感情に捉われる事なく生きて行く。

 

自分に出来る事はそれくらいしかない。

 

「人は、自分が期待するほど自分のことを見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくない」とは見城徹の言葉だ。

 

地獄で生き抜き、地上へ上がるまで、葛藤し、苦悩しながら、現実と格闘していきたいと思う。